News
お知らせ

カヌレとは?どんな焼き菓子か|名前の由来と歴史を5分で徹底解説!【プチカヌレ専門店COMME PARIS監修】

2022.09.22

お役立ち情報

こんにちは!田園調布プチカヌレ専門店「COMME-PARIS(コム・パリ)」編集部です。

テレビや雑誌などでブームの「カヌレ」とはどんな洋菓子なのでしょうか?今回はプチカヌレ専門店であるCOMME-PARISが、自ら徹底解説します。

結論からお伝えすると、カヌレとはフランスのボルドー地域の伝統的な洋菓子です!

正式名称は、「カヌレ・ド・ボルドー(cannele de bordeaux)と言います。本記事では、多くの日本人に親しまれるようになってきたカヌレの歴史と作り方、そして!!食べ方を徹底解説します。

カヌレとは?どんな焼き菓子?

冒頭お伝えしましたが、カヌレとは、フランスの伝統的な焼き洋菓子で、生まれはボルドー地方と言われております。

正式名称は、「カヌレ・ド・ボルドー(cannele de bordeaux)」です。由来は、カヌレ(cannele)がフランス語で「溝のついた」という意味があること。つまりは、見た目と地名を合わせて付けられた名前のようですね。元々フランスのボルドー女子修道院で生まれた焼き菓子とされており、「ボルドー(bordeaux)」を名称後半に付けています。地名が入るなんてさすがフランス。カッコいいですね!

日本国内では現在、コンビニエンスストアや百貨店、そして洋菓子専門店で購入することができ、日本中で愛されるお菓子となってきています。

次章では、そんなカヌレの誕生秘話から熱狂的なブーム、そしてみんなに知られて愛されるまでの歴史をみていきましょう!

カヌレとは?どんな歴史があるのか (誕生〜ブーム)

カヌレ 歴史

カヌレ誕生は謎に満ちています。今回はその中で本章では一説として語られているお話を紹介します。

カヌレの誕生はフランスのボルドー地域で有名な赤ワインの製造に大きく関わっています。赤ワインの製造工程で、不純物や沈殿物を取り除く”コラージュ”という工程があります。

しかし、卵黄は使用しないため、大量の卵黄があまってしまいます。そこで卵黄を使用したお菓子をを副次的に作ることができないかと考えた末に、生み出されたものがカヌレだというのです。ワインとは切っても切れない関係なのは、このあたりにも所以がありそうですね。

時代的には1500年代にボルドー地域の女子修道院で生み出されました。その後、月日は流れて1789年から始まったフランス革命で女子修道院の女性たちが追われてしまい、カヌレの誕生と製造方法に関する資料は全て消失しました。またその間1800年くらいから1830年代までは、カヌレが作られなかった期間があるとも言われてます。

2000年代になった今では、ボルドー地域が含まれるフランス西部地域では、カヌレの製造を行う工房拠点が700店以上もあり、フランス国内中国中で愛されている焼き菓子となりました。

◉カヌレ 1次ブーム

1986年からピエール・エルメ氏がパリのフォションのシェフパティシエを務めた時代にパリでカヌレを発売し、一躍人気となりました。1995年からは日本でも知られるようになりました。

当時日本では、フランスパン専門店の「ドンク」やフランス菓子専門店「パパダニエル」等で販売が開始されましたが、なかでも当時のプランタン銀座にある「ビゴの店」で大量のカヌレを陳列したことから一気に広がったとされています!

◉カヌレ 2次ブーム

1995年から日本で広がったブーム以降、カヌレは日本国内のフランス菓子店で商品として販売され、落ち着いた人気となっていました。

2012年から兵庫県芦屋市に本店を構えるフランス菓子店「ダニエル」で、ミニサイズのカヌレを開発・販売したことから改めて脚光を浴びました。これはミニサイズのカヌレ(後のプチカヌレ)に、様々なフレーバーを加えたものでした。

*最初はラムレーズン、珈琲、りんご、抹茶、黒ごまといったフレーバーの販売。

2012年から現在までに百貨店やコンビニエンスストア、カフェなどの場所で手に入るようになり、日本国内にしっかり根付いた定番の焼き菓子となりつつあります。

カヌレの作り方

カヌレ 作り方

次にカヌレの作り方について解説します。現在日本国内で作られている一般的なカヌレの原材料とレシピです。

<カヌレの原材料>

No.

原材料

1

バニラビーンズ

1/4

2

強力粉

30g

3

薄力粉

30g

4

微粒子グラニュー糖

125g

5

バター(無塩)

10g

6

卵白

30g

7

卵黄

10g

8

ダークラム

15g

9

チョコレートペン

1本

10

カヌレの型

カヌレの作り方

STEP1

鍋に牛乳を用意します。バニラビーンズを縦に切り、中のビーンズをナイフで軽くかき出しながらさやごと加え、火にかけて沸騰直前まで温めます。蓋をして置き、40度まで冷ますことがポイントです。

STEP2

粉類を合わせてボウルにふるい入れ、グラニュー糖も加えて混ぜるようにします。

STEP3

1の牛乳(バニラのさやごと)を全て加え、ホイッパーでぐるぐる混ぜます。そこに、卵黄と卵白も加えることで更に混ぜます。

STEP4

粉類の玉が亡くなったタイミングで、溶かした状態のバター、ラム酒を加えて混ぜます。

STEP5

ボウルにラップを密着させた後で、冷蔵庫で24時間休ませるようにします。冷蔵庫から取り出した生地を底から混ぜて均一な状態にしたら、新しいボウルに濾していきます。

STEP6

カヌレの型を用意し、溶かしバターを外壁に塗りましょう。型の8分目まで生地を流すことがポイント。200度に予熱したオーブンで60分焼く。網の上に出して冷まします。

STEP7

最後に、お好みでカヌレ上部にデコレーションをしましょう。チョコペンを溶かして上部に絞るといったものが一般的なデコレーションです。

以上が一般的なカヌレの作り方です。家庭でもオーブンさえあれば作れるため、一度トライしてみましょう!

カヌレのおすすめ食べ方

それではカヌレのおすすめの食べ方を解説します。実はカヌレの食べ方を全部で3種類ご紹介します。

1.王道「 オーブントースター」で焼いて食べるカヌレ

まずはオーブントースターで焼く食べ方をご紹介します!フランスパンや他の洋菓子でもオーブントースターで焼き直しをすると風味が出て美味しいですよね?カヌレも同じです。

購入してきたカヌレ(サイズ問わず)を”常温のまま”オーブントースターにセットして、3分から5分程度焼きましょう注意点は焦がさないことです。特に冷凍カヌレをそのままオーブントースターに入れてしまうと、焦げがつく可能性があるため、解凍し常温にした状態でオーブントースターに入れましょう。*時々熱の当たり方を変えるため、カヌレを回転させましょう。

◉ どんな味になる? 

焼く前より外側のサクサクカリカリ食感が増すことが特徴です。バターやバニラのほのかに甘い香りが熱によって際立ってきます。

2.お手軽「電子レンジ」で温めて食べるカヌレ

電子レンジで温める方法もあります。オーブントースター以上に熱が均一かつ素早く加熱できるため、オーブントースターより手軽です。

常温のカヌレを電子レンジで40秒から1分ほど加熱するだけで完成します。ここで加熱しすぎると生地の水分が飛んでしまい、パサつきが出てしまうため注意が必要です。

◉ どんな味になる? 

オーブントースターで温めた際と比べると、外のカリカリ感はなくなります。中までしっかりと熱が通ることで、バターの濃厚な味わいとダークラムのツンとしたアルコールの風味が復活します。しっとり食感と大人な味わいを楽しみたい方におすすめです。

3.意外にも冷やす!「冷蔵庫」で冷やして食べるカヌレ

 

ここまで焼いたり、温めたりする食べ方を紹介しましたが、「冷やして食べる」方法もあります。空気が入らないように注意して、ラップをしたカヌレを冷蔵庫で30分程度冷やして取り出します中の生地が引き締まって、しっとりした食感と外のカリカリ感が残っています。まさに「サクッ!とろっ〜ぐわ」と言われるような食感になります。

*カヌレの魅力の1つである外側のカリカリ食感も楽しみたい場合は、一旦トースターで焼いてから冷蔵庫で冷やしましょう。焼きたてのようなカリカリ感と風味も合わせて味わうことができます。

◉ どんな味になる? 

フランスで親しまれるカヌレならではの食感の違いが楽しめる、おすすめの食べ方です。カヌレを冷やす食べ方には、もう1つメリットがあります。冷やすことで、食べた時に感じる甘さが抑えられる点です。甘すぎるお菓子が苦手な人にも、冷やす食べ方はおすすめですよ!

カヌレの種類(ジャンル)とおすすめマリアージュ

カヌレは1種類しかない?そんなことはありません。実はカヌレと言っても様々なサイズや種類があり、全部で3つに大別されています。

1.カヌレ(プレーン)

直径5cmほどのカヌレです。一般的にはラム酒、バニラビーンズと卵のみを使用し、焼き上げています。フランスの伝統的な焼き菓子を味わいたい方はオススメです!

2.フレーバーカヌレ

プレーン味とは違い、抹茶やストロベリー、黒ごまなど様々な味わいを楽しめるフレーバーカヌレもあります。近年では様々なお店で、豊富な種類の味を楽しめますよ。

3.プチカヌレ

直径3cm未満の小さなカヌレです。一口サイズで食べられるカヌレは手頃な価格で、小腹を満たすのにはオススメのカヌレです。友人や恋人、家族に渡しても喜ばれること間違いなしです!

田園調布にあるプチカヌレ専門店COMME PARISは、プチカヌレに特化して販売を行っております。小さくて、可愛い!そしてカヌレ本来の味わいを楽しめる大人気店です。オンラインショップもございますので、ぜひ一度食べてみてください。

COMME PARIS(コムパリ)|公式オンラインストアはこちら

つぎに、カヌレのおすすめの食べ方を4つご紹介します。ぜひ様々なものと組み合わせて食べてみてください。

◉ 朝食にまずは1粒!ほうじ茶と食べるカヌレ

カヌレ ほうじ茶

朝はさっぱりとした味わいで食べることがおすすめです。特に”ほうじ茶”と合わせて食べるとカヌレのバターとバニラの甘い香りそしてほうじ茶のほんのり香る甘みが合わさって絶品です。おすすめの食べ方はオーブントースターで焼いて食べることです。外のカリカリ感と際立つバニラの香りがほうじ茶との相性抜群で、ご家族に喜ばれること間違いなしです。

◉ ランチの食後デザートにおすすめ!珈琲に合わせるカヌレ

カヌレ コーヒー

最近ではカフェのデザートメニューにカヌレがあることも増えてきました。食後の珈琲と共に食べるカヌレも相性抜群です。珈琲の苦味と、カヌレの甘みが合わさって何粒でも食べたくなる味わいです。

◉アフタヌーンティー!女子会で紅茶とともに食べるカヌレ

カヌレ アフタヌーンティー

午後15時にホテルで友人とアフタヌーンティー。そんな時にカヌレと一緒に紅茶を飲むこともおすすめです。紅茶の種類は香りの強くないものを選びましょう。イングリッシュブレックファーストのほんのり香る芳醇な甘みとカヌレのバターの風味はマリアージュとしておすすめです。

◉ 夕飯ではワインとともに!ボルドー地域の伝統焼き菓子だからこそ

カヌレ 赤ワイン

夜19時から食卓では夕食を食べる頃だと思います。フランスボルドー地域発祥のカヌレですが、地元ではワインと一緒に嗜むことも多いそうです。

ワインのツンとしたアルコールと赤ぶどうの深み、タンニンの渋みに対して、カヌレの相性は120点です!特におすすめは、冷やして食べるカヌレです。中の生地が引き締まって甘みが奥にしっかりと付いており、ワインの渋みと抜群の相性を引き出してくれます。

これまでカヌレの誕生、歴史、作り方や食べ方を解説しましたが、カヌレが食べたくなりませんでしたか?

田園調布カヌレ専門店として知られる「COMME PARIS(コムパリ)」は大丸松坂屋百貨店や三越伊勢丹百貨店で、バレンタイン・ホワイトデーで人気1位を獲得した有名店です。

そんなカヌレ専門店「COMME PARIS(コムパリ)」のカヌレをお家で食べることが可能です。ぜひカヌレの歴史を読んだあとにはに酔いしれながら、美味しいカヌレを食べてみてください。

 

COMME PARIS(コムパリ)|公式オンラインストアはこちら